異色時代劇『GOEMON』

2009年に公開された邦画『GOEMON』は、紀里谷和明監督による2作目の作品です。5年ぶりの新作となる本作は、紀里谷監督によれば『CASSHERN』撮影時から構想があったそうです。監督の壮大なアイデアを実現するために、のべ3年の制作日数が費やされました。

主役の石川五右衛門には江口洋介、他に大沢たかおや広末涼子などの人気俳優陣が出演しています。

戦国時代、本能寺で織田信長が殺され天下は豊臣秀吉が握りましたが、権力者が変わっても民衆は依然として苦しい生活を強いられていました。そこに彗星のごとく現れた天下の大泥棒・石川五右衛門は、超人的な体力で金持ちから盗み貧しい者に分け与える義賊として、人気を博していました。

ある日、五右衛門が豪商の紀伊国屋文左衛門の屋敷から南蛮製の箱を盗み出したところから、霧隠才蔵や服部半蔵を巻き込んだ争奪戦が始まります。箱の中には、信長暗殺に関する秘密が秘められていたのです。そして大阪城に忍び込んだ五右衛門は、かつて恋をした女性・茶々と再会します。

舞台は戦国時代ですが、美術や衣装にはアジアやヨーロッパの要素を取り入れた自由な発想のデザインが取り入れられています。また前作同様に、デジタル技術を使用した迫力のアクションと映像美を実現しています。

紀里谷監督の構想によれば全三部作になるとのことですが、今のところ実現はされていません。娯楽時代劇として、若者を中心に人気を集めました。